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AIR-J'史

映画と映画祭と映画館と演劇とじゃがりこと旅行とライブが好きな札幌生まれのAIR-J'の記録

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2017年5月5日(金)、6日(土)@生駒高原

誕生日10日前

あっという間に時は過ぎ行く。基本的になんとか無駄には過ごしてはない…つもり。…あ、一日だけちょっと酒呑み過ぎて翌日やや頭痛に悩まされてしまったっけ。
昨晩は胃もたれするほど食べたし、そのせいか今日は仕事から帰ってきて運動するつもりが、疲れがどっときて倒れ込むように爆睡していた。
う~む。

*****

9月30日(金)、10月1日(日)と『全国コミュニティシネマ会議2016 イン高崎』に参加してきた。
二年前は会場が自分の勤務先であった為、レセプションのみ参加してきたが、会議にちゃんと参加するのは今回が初めてである。

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今回の会場は「高崎電気館」という大正2年に高崎初の映画館として誕生した。

資料*1によると2001年にオーナーが病気療養のために休館となり、その後閉館されたが、2014年に故オーナーが高崎市に寄贈して施設として再開したそうだ。

現在、1階は地域活性化センター、2階の劇場はシネマテークたかさきが委託を受けて運営しているという。

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かつての高崎電気館の様子。時代ごとに配給会社と専属契約を結んで運営してきたとのことなので、この時代は松竹だったのだろう。

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帰る時はこういうのを目にする。行ってきた感を充足できて嬉しいことだろう。

*****

今回、高崎市長も参加していて登壇されたのだが、実にざっくばらんな方であった。
どうやら大学の学長をされてたとのことなのでそれでトークに関しては上手いのだろう。

この会議では本当に映画バカとでも言うべき全国の狂人(某監督は「個別に会っていたボスたちがいっぺんに集まるゴッドファーザーみたいなところを見てみたかったー」とtwitterで言っていた)が集まったので、市長の発言は参加者の誰よりも"ごく一般市民の意見"という視点で話してくれたと思う。さすがに「映画とう儲からないものを…」なんて笑いながら言える参加者はいないはずだ。

この高崎電気館、最初は壊そうとしていたそうだ。壊して別の施設を建てるほうが市としても楽だという。
現在はシネマテークたかさきに委託をしてほぼ常設上映していて、市は援助に回っているだけとはいえ、やはりそんな稼げるようなものではなく、それを隠しもせずべらべらと(言い方悪くなってしまうが…)言ってた市長の感覚は本当に貴重だった。

彼が登壇していなければ、じゃあどうやって映画に詳しくない人たちに訴えるべきか?…なんて気付けなかったような感じさえする。

*****

会議2日目は、前夜にレセプションと、プライベートで行ったバーと、そして帰ってきたホテルの室内とで呑み過ぎたという情けない理由で途中帰ってしまったのだが、高崎電気館から駅まで帰る時に通る商店街の様子はこんな感じである。

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なんとも優雅な曲が流れる商店街。だが、歩いていて人の声が聞こえない。店はあるにはあるのだが、閉まっている店も多いことには多い。

あれ?…そう、この時間、日曜日の昼間だ。

両脇にたまに見かけるのはやや古ぼけた外観に似合わない派手派手しい夜営業のお店たち。
嗚呼、これが地方というやつなのかな、と目で実感せざるを得ない光景であった。

*****

様々な地方の映画館・映画祭・映画上映団体の関係者が参加していて、ディスカッションやらレセプションやらでは地方の映画上映の状況について聞けたのは有意義であった。

同時に、2000年2月に札幌から東京に越してきて16年経った今、ミニシアターもまだ充実していて都心のシネコンなんかひしめき合ってる割にはどこも賑わっている状態が当たり前だと感じてきていたから、地方の事など分かり得てないんだなと悟ったのであった。

ここ高崎で開催したからこそ、先ほどのような寂しい光景を目の当たりにして考えることなどなかっただろうと思われる。

映画館が当たり前にある、なんてことはないのだ。映画館に行ったことさえない若者もいれば、映画祭などのイベントを開くことによって映画館に最後に行ったのは十数年前だったというご年輩もいる、そんな地方がごろごろ日本にはある。

東京にいる自分は、果たして何を考えるべきなのであろうか。

*****

翌日からすぐ僕の日常は戻る。23区外に住んでいるとはいえ東京は東京だ。車をあまり使わなくても公共交通機関は発達している東京。
便利であることにまた普通であると思い、会議のことなど忘れてしまいそうだ。

*****

前々から知り合いが参加しているのは知ってはいたものの参加できずにいた全国コミュニティシネマ会議。
今の仕事に就いて半年経ち、迷いが一層生じるようになったので会議に参加を決めたが、良かったと心の底から思う。
ある種の決意なるものも出来た…ような気もする。来月からちょっと状況も変わるわけというのもあって。

*****

「まだ東京で消費するの…?」
三十路を目の前にこの言葉が頭でリピートしまくる。
三十路からは更に路を変えてはいけないのか?

さあ、未来の僕はどうするのだろう。

*****

【番外編】

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高崎電気館のすぐ近くにあった高崎オリオン座。高崎電気館に着く前に道を間違えて最初にここに辿り着いた。
十数年前には既に閉館して、現在は廃墟として丸々残っている。

これを見て、某知り合いが「どう死ぬか」のお題で描いてくれた似顔絵をすぐ思い出したのであった。

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※オリオン座の「オ」の字が頭に刺さって死ぬ。

映画館の前で死ぬというのは僕の本望、かもしれない。

いや、どうだ…?

*1:今回の会議で配布された

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