AIR-J'史

映画と映画祭と映画館と演劇とじゃがりこと旅行とライブが好きな札幌生まれのAIR-J'の記録

トウキョウなゲイ

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去る10/27(金)、NADiff a/p/a/r/tにて森栄喜さんのインスタレーションを観に行った。

彼の写真との出会いは僕がかつて当日スタッフをやっていた東京国際レズビアン&ゲイ映画祭(現:レインボー・リール東京)。当時はまだ彼が有名でなく、自分もピンときてなくてスルーしていた。

まさかここまで彼の名を目にするとは思っていなかった。

 

社会人になって、文化的・アート的な人間ぶりたくなって、4年前、2011年に刊行された『tokyo boy alone』、その年に新しく刊行された『intimacy』を相次いで購入した。

 

 

tokyo boy alone (Insideーout)

tokyo boy alone (Insideーout)

  • 作者:栄喜
  • 出版社/メーカー: レボリューション・スター・パブリッシング/日本発売元ナナロク社
  • 発売日: 2011/08/01
  • メディア: 単行本
  • 購入: 4人 クリック: 4回
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intimacy

intimacy

 

 特に『tokyo boy alone』はお気に入りで、こんなアンニュイに過ごしてみてぇ…!な男の子の暮らしっぷりが載っている。

煙草を吸ってる姿がカッコいい。

煙草は吸えなくはないが、タダでさえ酒呑みな僕は、ごくごくたまに(10回にも満たないはず)友人から煙草をもらって吸ったらひどく美味く感じ、一時期(ただしほんの数日)飲酒後に煙草を吸ったらこりゃいいぃぃぃぃ、でも絶対抜けられないぃぃぃ…と思ってからやめた。

 

彼らの裸体がまた良い。性的な目線よりもアートな目線でも見て憧れを持つのだ。(性的な目線がなくはないことは告白しとく

 

 

話を冒頭に戻して、インスタレーションを見て、そして彼や他の写真家が男子を撮った写真集『OSSU』シリーズを2冊買って帰宅してから読んだ感想として、森栄喜さんは極めて都会的な男子を中心に撮るよなあ、と思った。

そして、GMPDと総称されるグループとは一線を画した、たまに"キショガリ"とか"前髪系"とか揶揄される男子たちがそこにはいた。(思ったよりそうではない気もするが、カテゴライズとはそんなものだ)。

でも彼らは淡々と、アンニュイに都会的に過ごすのだから揶揄されようが知ったこたぁないであろう。たまに誰かのペニスでも咥えて、挿れて、挿れられセックスでもして、タバコでもふかして、ちょっくら酒でも呑んだりして、そして生活に戻るのだろう。(という妄想

 

17年東京に住んできて思うのは、便利で、様々な映画を観ることができ、様々な演劇を観ることができ、様々なイベントに行くことができ、様々な美味しい食べ物やお酒をいただくことができ、様々な人々に出会えるここを意図的に離れるどおりは今のところ無いということ。

時間出来たらどこか行っちゃうタチなので、東京に固執してるわけでもないけれど。

 

ただ、生まれ故郷の札幌にずっと住んでたままだったら違う想いを抱いた大人になってたんだろうな、とは感じている。

9月に帰った時はマインドは札幌にあることを自覚したが、先月末宮崎に行ったら想像以上の地方感があることに、心なしか小馬鹿にしてたことをここでは否定しておかない。

札幌への感情も多少はそんなところもあったりはする。

地方の訛りはとてもとても憧れたりするけれど、田舎帰ったら親の作る飯がうまいとか憧れたりもするけれど、旧友と学校時代の昔話に花を咲かせて酌み交わす酒は美味かろうとも思ったりするけれど、親類のしがらみとか、まだまだある偏見とか、ゲイだと地方ならばより強固なのかな、とか勝手に失礼なくらい想像してたりするのである。

 

偏見や嫌悪が全くないとかじゃないんだろうけど、少なくとも東京においてはある程度の心地良いくらいは放っておかれてる感じがする。

 

 父親の転勤で東京に居着いただけとは言っても、僕は東京の人にはなっちゃってるんだろうな、と。

 

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大学生の時のいつぞやの誕生日に小説の『ノルウェイの森』をもらって、めちゃくちゃあの主人公っぽい気分になってたことを今更思い出した。

似たような、いや全然似つかないかもだけれど、あんな生活をしてた、気が、しなくも、ない。