AIR-J'史

映画と映画祭と映画館と演劇とじゃがりこと旅行とライブが好きな札幌生まれのAIR-J'の記録

死と金【遺産相続編】

人が死ぬと悲しい。
それが身内だと更に哀しさは計り知れない。

…ということは、「慣れ」が入ると不謹慎ながらにそういうことが少なくなってきて、その後の処理をどうすべきかの事務的な事を考えるようになってしまう。

僕は社会人になって早速2011年5月に母方祖父、2012年3月に母、そして去る2016年11月には母方祖母を亡くした。

学生の頃に父方祖父と祖母を相次いで亡くしてはいるが、その後処理や葬式の事などは大人任せにしてたのでその大変さを知らなかった。
母方祖父を亡くしたあたりから相続処理の手伝いをして、母を亡くした時は父に全任せしてたつもりが、実は相続関係の肝心な所で放置したままだったので、時間が比較的取りやすい自分が終わらせることにした。

そんなこんなで、今回は遺産相続について自分が面倒臭ぇ、と思ったものを挙げてみる。

1.戸籍謄本取り寄せ

パスポートを取得するときにも必要な戸籍謄本。
それが住民票がある役所ではなく、戸籍登録地の役所へ取り寄せなくてはいけないという事で面倒な作業だとこの時に知る人もいるだろう。
しかも遠くだと(僕の場合は生誕地の北海道)郵送で申請になるし、届くのに地味に時間がかかる。

そういや2011年に海外一人旅するにあたって前のパスポートが期限切れるから再取得しなくてはならなかったのだが、戸籍謄本の取り寄せ申請を遅らせてしまい、出発ギリギリに新しいパスポートを取得したなんてことがあったっけ(しかもそのために有給休暇を1日申請した…)。

パスポート取得なら自分のだけで充分だが、遺産相続となると被相続人(亡くなった人)の戸籍謄本と、相続者全員の戸籍謄本を取り寄せなくてはならない。
各銀行によって揃える戸籍謄本の範囲はバラバラだったりして、「〜才から」というのもあれば「生まれた時から」というのもある。

しかもこの戸籍謄本、改製原戸籍だの除籍謄本だの色々ある。それでいてその戸籍謄本がある役所が一箇所にまとまってないと各役所全てに申請しなくてはならない。
(僕の場合は全て遠方だったので郵送で申請した)

この作業、母方祖父の相続の時に手伝ったのでそれ以降の要領は掴めてたからいいけれど、かんぽ生命保険だと通常の相続順位と異なっているみたいで、被相続人の両親が亡くなっているかの戸籍謄本も取り寄せなくてはならなかった。
http://www.jp-life.japanpost.jp/customer/tetuzuki/henko/pdf/souzoku_tebiki.pdf

かんぽ生命保険の相続のてびき

一般的に考えて祖母の両親、いわゆる曾祖父母なんて亡くなってるでしょ、なんて通用しない。

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面倒な作業だが、楽しいと思えることはあった。
軽〜く家系図作れるんじゃね?ってな感じでルーツを辿れるから。特に母方曾祖父母の戸籍謄本なんて取り寄せるなんて思ってなかったから、初めて曾祖母の名前を知ったりした。
(母方曾祖父は僕が赤ちゃんの頃はまだ生きていて、彼に抱いてもらった写真を見た事がある)

色々繋がってるなあ…と羅列してる親類の名前を見てしみじみしたものである。

2.相続税申告

詳細は国税庁のサイトを確認するのが良い。
相続税|国税庁

確定申告を毎年やってる人なら分かるだろうが、放置したままでギリギリにやると面倒なことになる。
しかも確定申告のように期限がある。
納税期限・申告期限は相続開始を知った日(被相続人の死亡した日)の翌日から10ヶ月以内だ。

かく言う僕、母方祖母が亡くなったのが2016年11月だったわけだが期限ギリギリの2017年9月に申告と納税をすることになった。
仕事とか遊びとか優先しちゃいかんね…いや、でも、さ、2017年9月には昇進試験もあったし…
という言い訳は通用しない。
期限が過ぎれば延滞金も発生するので期限は守る必要がある。

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申告書作成時に計算は自動でやってくれるのでそこは楽と言えば楽ではある。
ただ、遺産内容が多かったり、相続者が多かったりしたら複雑になる可能性は大いにある。

3.株等の流動資産

銀行は残高の数字通りだから楽といえば楽だが、証券に関しては若干面倒だったと感じている。
運用をそのまま相続するならばいざ知らず、売るとなると銀行と違って日によって金額が異なる。あと、手数料も発生したりする。

株を自分でやってたりする人は賢くその辺を上手く出来るのだろうが、そんなの知らない・やったことの無い人にとっては証券会社の人の話をただただ聞くしかなかったりする。

でもここは解ってる人で信頼できる人が身近にいれば相談したほうが良いとは思われる。

4.遺産分配

母方祖母の相続の場合、自分と祖母の弟へ分配することが決まっていたが、まずは自分が一旦全てを相続してから祖母の弟へ送金することにした。
しかし、この作業をかなり遅らせてしまい、不信感さえ募らせてしまったのだ。僕の完全なる不手際ではある。
送金が全て完了したのが、祖母が亡くなった2016年11月から既に1年4ヶ月経った2018年3月であった。

賢いやり方はいくらでもあったかもだが、全て自分でやってたのと、プライベートを優先しがちであったせいである。

最後に

お金以外の資産(家や車、土地など)や、借金などに関しては生前に全て清算したのでこの面倒さは背負わなくて良かった。
そして、親類関係者が少ないので良かったというのもある。
もしこれら親類関係者が多く、且つ映画やドラマでよくある相続問題とかが勃発してたら更に大変だったかもしれない。

勿論複雑だったら弁護士に任せたり、解る人に相談すべきだろう。
何度そう思ったことやら、なのだが自分でやりたかったしやれる範囲内ではあったのでやったのであった。

しかしながら、20代前半で母親が亡くなるなんて想定してなかったし、父任せにしようとしたら自分がやることになるのも想定してなかったし、相続の法律もやり方も知らないでいたので検索かけまくったけど、ホント勉強にはなった。
母方祖母の葬式の時は喪主、なんてものもやったけれどそんなもの30歳で経験するなんて思ってなかったわけで、しかも全然ダメダメ喪主だったから、もう、なんか、あれだった。

学校では教えてくれない知識、とは正にこれのことだろう。
法律関係者じゃなくても知るべき知識なのに、ね。

以上、タメになるお話でした。
※個人的な主観での話なので、いざ相続になったらちゃんとした人に相談しましょう。