AIR-J'史

映画と映画祭と映画館と演劇とじゃがりこと旅行とライブが好きな札幌生まれのAIR-J'の記録

『ファクトフルネス』を読んで自分史を改めて見つめなおす

ある日、恋人とカフェで朝食中、『ファクトフルネス』を薦められ、帰りの電車で早速電子書籍で購入した。

FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣

FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣

平易な文章で「世界のことってみんな知らないよね」「データをちゃんと見ようね」「そしてそのデータの知識もアップデートしてこうね」ということがかなりのボリュームで書かれている。

批判を受けて訳者自身もそれに真摯に答えている記事もあったので(こちらもかなりのボリューム)、合わせて読んでもらいたい。
jp.chibicode.com


この本では何度も”ドラマチック”という言葉が出てくる。
世の中のニュースを見てるとつい”ドラマチック”な見方をしてしまい、全貌が掴めていないが多いとのことだ。データを見ると思ってた全貌と異なるものがそこにはあったりもするという。

データ、という点に於いて僕がそういや最近実践しているなと思ったのは映画の興行収入を逐一チェックすることである。
映画のみならずエンターテイメント自体が感情に訴えかけるものが故ドラマチックなので、感覚はとても狂いやすい。

例えば、たまに聞く”映画館から人が離れていってる”というのは、データを見るとそんなことはないというのがわかる。
www.eiren.org
2018年は2017年より動員が落ち込んでいるけれど、過去10年を見て最低ではないことから上記の言説はちとおかしいとわかる。

また、僕のTwitterのタイムラインではそこまで賑わっていなかった『劇場版コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-が2018年興行収入邦画No.1であるが、これは自分の範疇だけ見てたってピンとこない。
SNSは自分にヒットする面白い情報をどんどん提示してくれはするものの(話題となった『カメラを止めるな!』の情報は映画をそこまで観ない人からの発信もあったし、ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリーよりは興行収入が上回っているのでSNSがヒットを生まないことはなくはない)、こういった範疇外のことはあまり知り得ない、ということからも自ら思う流行と全体の流行は乖離してたりもすることがわかる。


さて、『ファクトフルネス』を読めば大抵の人が「じゃあこれから世の中のデータをちゃんと見ていこう」とか「文献をたくさん漁っていこう」とはなるだろうけれど、これ、自分のことだと怠りがちだったりする。
このblogで記録を逐一しようとしたきっかけがまさにそれを正したいと思ったというのがある。
airj15.hatenablog.com
自分のことって分かったつもりでいて分かってなくて、それこそ”ドラマチック”に歪めることなんて多々ある。

それこそ、「あの年は映画を”多く”観た」「今月は映画鑑賞本数が”少なかった”」は感覚でしかない。
付帯するエピソードが無くて映画自体に思い入れもなければ観たことすら忘れてしまったりするのだ。
そういった為の記録だったりする。

また、「あの頃は良かったのになぁ」は本当に当時そうやって思ってたのか。
「あの頃は黒歴史だったなぁ」は本当に負の感情のままで生きてたのか。
こういう感情こそコロコロ変わるのでこういったファクトチェックもなるべくしようとしている。
スケジュール帳、家計簿アプリ、過去のTweet、日記帳、etc.
時間感覚や金銭感覚もとても変わりやすいから、これらを参照するようにしている。


ここまで書いた直後、日経トレンディ2019年4月号を読んだら『ファクトフルネス』を取り上げた記事があって「そりゃそうだよな」と思った。
しかしまあ、ビジネスじゃなくたって役には立つ思考だとは思ってる。