AIR-J'史

映画と映画祭と映画館と演劇とじゃがりこと旅行とライブが好きな札幌生まれのAIR-J'の記録

自認、のその先

ふちさんの記事を見て、ふと思った。
fuchi00.hateblo.jp
自認したその先には、何が待っているのだろうか、そして、何をすべきなのだろうか。
更には、既に自認してから長く経った人たちは、これから自分をわかろうとしている人、最近わかってきた人に何を示すことができるのだろうか。

ちなみに僕のアイデンティティ確立史は以下に書いた。
airj15.hatenablog.com

優しくない世界と、優しい世界がある

最近、やっと以下の本を読了した。

僕たちのカラフルな毎日 ~弁護士夫夫の波瀾万丈奮闘記~

僕たちのカラフルな毎日 ~弁護士夫夫の波瀾万丈奮闘記~

そして、こういう記述があった。

ゲイということしか共通項がない関係で、ずっと「シアワセ」な関係を築くことができるだろうか。

ルッキズムと、年齢と、あと、トーク力。
マイノリティの世界にもヒエラルキーがあって、「マイノリティです」ってだけで簡単に入れなかったりすることはある。(新宿二丁目のバーへ行くと顕著にそれを感じることは多々ある。そうじゃないところも勿論ある)
だけど、冷たい世界もあれば温かい世界もあって、それは運もあるし努力もあるし、ヒエラルキー気にせずにのびのびやってけるところだってある。

学生とかまだ若いうちは、パッと見た目でその場でときめいて、何度がデートして、場合によってはセックスして、それを「シアワセ」と思えるかもしれないけど、長いつきあいになるんだったら、見た目やセックス以外の「シアワセ」の関係を長続きさせなければならない。

先の引用と合わせてこれは恋人として付き合う前提での記述だけれど、友達付き合いであっても「ゲイ」という共通項だけではいささか不安定要素はある。もちろん、その共通項があって救われる部分もあるのだけれど。
絶望と希望を何度も味わって、恋人だろうが友達だろうが「ああ、これが自分に合ってるんだなぁ」って各々見つけられたらなって思ったりする。
しかしながら、別にセクシャリティ関係なく人付き合いの秘訣だなんて、これといったルール化されているものでないからいつまで経っても難しいのものなんだがな。

老いとゲイ

最近『きのう何食べた?』が実写ドラマ化されたが、漫画は既に15巻まで出ているし、連載も続いている。

きのう何食べた?(15) (モーニング KC)

きのう何食べた?(15) (モーニング KC)

最新刊の表紙、ケンジの髪が既に黒くない。そう、登場人物たちも一緒に加齢をしているのだ。
ドラマではまだ漫画の初期の頃なのでわかりやすいゲイの悩みが描かれているが、15巻ともなるとさすがにそれは通り越している。
(ところで話はそれるが、まだ単行本になってない最新話でシロさんが元彼の顔がどタイプすぎて元彼には言い返せなかったけれど今彼のケンジはタイプじゃないから何でも言えると書いてあって「わかるぅ~!」とついニヤニヤしてしまった。この漫画、細かいところで設定にリアリティがあって取材力に脱帽してしまう)
親も年を取る。ゲイ仲間だって年を取る。仕事仲間の個々の状況も変わる。もう、「セクシャリティ」のみで悩んだり、惚れた腫れたのみで悩むのはさすがに無くなってしまう。
周りも、既に付き合って長くなるカップルたちは関係性が安定しているからか、そういう次元は超えている気がする。

自認がゴールでもないし、彼氏ができてもそこがゴールでもないし、同棲したからってそれまたゴールでもない。
30歳過ぎたせいか初期段階ばかり描く映画や漫画に物足りなさを感じてしまったのかもしれない。
だから、まだまだ少ない現状ではあるが、最初に挙げた『僕たちのカラフルな毎日』きのう何食べた?”その先”を取り上げてくれてるのには嬉しさを感じるし、自分の現状とも合ってると思っている。


今年2月にゲイを自認したてんかさん(最近相互読者になった)が東京レインボープライドパレードに参加するらしい。
tenka0410cf.hatenablog.com
去年参加した僕は、今年は仕事があって行けないけれど、行く人たちは是非楽しんでほしいなって思っている。

「自認の、その先」なんてかっこつけちゃったけれど、世界中でまだこういうイベントがあるのは2019年になったとてセクシャリティが色々あるって簡単に自認ができなかったりカミングアウトできない状況が残ってるし、既に声を大にして言える人たちがまだ知らない人たちへ広めていかねばならないし、闘わねばならないことだってあるからなんだよな、と。
だからとて僕は活動家になろうと思っているわけでもないが、セクシャリティなんか気になんせせずにみんな生きてける世界になるよーに、とこのイベントへ遠くから応援していきたい。
人生はゆるゆる楽しみてぇもんだ。

最後に

先日、恋人が「帰りにアイス買ってきて~」とメッセージが来たので、即座に僕の頭の中でドラマきのう何食べた?第一話のラストシーンが浮かびあがり、某アイスを二人分買ってきた。
部屋で一緒に食べ、各々「ドラマの影響で云々」とTwittertweetしたりした。
※僕らの共通の知り合いはかなり少ないので、タイムラインには同時に上がってこないし、あの短い文章だけでたぶん、ほとんど、誰も、僕ら二人で某アイスを食べてたなんて知り得ないはず。

え?何言ってんのって?
ちょっと惚気てみたかっただけだ。

おしまい。